daybreak, my friend





深夜 - 新今宮、Black Dice の Creature を聴きながら人気のない路地を歩く。わざとよろけてみたり後ろを振り返ってみたりする。眼球をあちらこちらに転がす。
街灯、自販機、トタン壁。風景が読点で点滅する。
交差点を横切る自転車が新たな登場人物として現れたかと思うと別の物語へと消えていく。

錆びた鉄柵に空いた大きな穴を抜ける。ドクドクと成長を続ける雑草を搔きわけて防潮堤をよじ登ると木津川が見える。不法投棄の冷蔵庫で出来た階段を降りていけばテトラポットの島に着地する。無数のテトラポットはお互い適切な距離感で密着しあう。
河川に糸を垂らしたままの釣竿、朽ちたモスグリーンのアームチェア、トタンの小屋が二つ。

、、、、、、、、、、、、、、

読点が連続して、真っ暗になる。句点で区切りをつけて新しい一文を考える。

"Art is a bomb, isn' it??"

マンチェスターの高速道路を飛ばす車内、午前4時 Uber の後部座席で酔っ払った僕は、友人に乗せられて叫ぶ。
ゲラゲラと笑う友人の顔を見て、また叫ぶ。窓を開けて叫ぶ。
死人を生き返らせるマッドサイエンティスト、あるいは Tシャツを裏返しに着た子供。そんな気分。

ふざけて笑いながら 心の底から叫んでいたりする。
物語と物語が交差して離れていく瞬間、
僕が打つ句点から、新しい一文が生まれたならどんなに素敵だろう。

今日も朝になる。
マンチェスターの Uber は酔っ払いを運び、釣竿に引っかかったままの魚を他の魚が喰う。

"daybreak, my friend"

お早う。

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